MATE PEOPLE vol.07
DJ / きものスタイリストMADEMOISELLE YULIA
今回のMATE PEOPLEは、DJ、着物のスタイリングや教室、コラム執筆等幅広い分野で活躍するMADEMOISELLE YULIA (マドモアゼル・ユリア) さんに注目。マルチな活動を支える考え方や経験、MATE.BIKEとのライフスタイルなどを伺いました。
DJで得た経験が
いまにつながっている
―いまのお仕事を始めたキッカケ
MADEMOISELLE YULIAさん:中学生の頃からバンド活動をしていて、高校卒業と同時に一人でできる音楽活動としてDJを始めたんです。そのDJとしての活動が、こんなに色々な機会をくれるとは当初思ってもみませんでした。
シンガーとしての活動に繋がったり、イベントにDJとして呼んで頂いたことをきっかけにファッションにまつわるお仕事もするようになりました。国内外のいろんな土地でパフォーマンスするようなったのですが、それがきっかけで航空会社の機内誌のコラム執筆のお仕事を頂いたりもしました。
一方で着物に関しては、祖母や母が着付けの仕事をしていることもあり昔から身近にあったのですが、20代前半まではそんなに興味がなかったんです。でも海外に行けば行くほど客観的に日本の事を見るようになり、その文化の面白さに気づきました。自分が大人になったということもあるんですが、サイクルの早い刺激的なトレンドファッションの楽しさとはまた違う、着物の不変的な美しさに魅了されて、5年ほど前に大学(京都芸術大学)に通い、卒業後から着物にまつわるお仕事も始めました。
実は昔、美容学校を卒業しているので、その頃学んだ日本髪や着付けの経験も今になって活かせています。着物にたどり着くまでかなり遠回りしましたが、私の今の活動は全てDJをしていたからこそ得られた経験や、感じた事から派生しています。
自分の世界を広げてくれる仕事
―DJやきものスタイリストの魅力
MADEMOISELLE YULIAさん:DJは私の世界をすごく広げてくれた仕事です。いろんな国に連れていってくれて、たくさんの人と出会う機会を与えてくれる仕事だと思いますし、10代の頃からまさか今までやっているとは想像もしていませんでしたが、年齢を重ねても続けられる仕事だと思っています。
今年、パリコレの時期にクチュールの手仕事をしている職人さんたちの取材をさせて頂いたんですが、ファッションについて改めて思うのは、衣服を通して物語やメッセージ伝えて、ドラマティックにものづくりをしている人たち、デザイナーさんだけじゃなく、仕事を極めている人たちってホントにスゴイ。とても尊敬する。だからこそ服に価値が生まれるんだと感じました。それを現場で体感できることって幸せだなと思います。
着物については歴史が長いので、一生かけて深掘りすることができます。まだまだ発見があり研究できる点が魅力だし、私は着物のおかげでたくさんの事を知りました。例えば、花の描かれた着物を着るのって、その花が咲くよりちょっと前からなんですが、私は都会で育っちゃたので季節の花とかをあんまり知らずにいたんです。そんな私が、今では季節の花にも結構詳しくなりました!自然に目を向けることができたもの着物のおかげです。
私は人に教える事は苦手な分野だと思っていたんですが、これまで着物にまつわる連載もいくつか執筆していたので、感覚的なことを言語化することが勝手に訓練されていました。それがきものサロン(着付け教室)にも生かされています。人に教える事での発見や学ぶことも沢山ありますし、いろんな方と出会えるのも魅力です。
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感動を覚えたMATE.の乗り心地
―MATE.BIKEとの出会い
MADEMOISELLE YULIAさん:きっかけは、渋谷から車で30分くらいのところにある友人の家に何人かで集まったとき、一人の友人が渋谷からそこまでMATE.BIKEで来ていて、こんなに遠くまで来れるの?ってびっくりしたことでした。当時の自分の電動アシスト自転車のバッテリーでは難しい距離だし、坂も多いから考えられなかったんです。それでちょっと乗らせてもらったら、速さもアシスト力も全然違う!って感動したんです。
後日改めてお店で新しいモデルに試乗して、カラーバリエーションも沢山あることを知りました。有害物質を使っていない水性塗料を使用している新しいモデル(MATE City Earth Palette Edition)を紹介していただいたので、その新色を選びました。今まで黒い自転車に乗っていたので、爽やかで優しい色味にしてみたいなと思って。
清々しい気持ちで1日を始められる
―e-BIKEによるライフスタイルの変化
MADEMOISELLE YULIAさん:意外って言われるんですけど、私は昔からずっと自転車に乗っていて、電動自転車がないと生活できないくらいに思ってます。街なかに住んでいるので、車は駐車スペースに困るし、近場なら自転車のほうがタクシーより速いですし。色々と滞るのが苦手な性格なので、e-BIKEはすごく効率的だし、満員電車に乗ったり、混んだ歩道を歩いたりもせずパーソナルスペースも保てるので、ストレスフリーに移動ができます。
たとえ電動であっても体を動かしているっていう感覚になるし、朝から外気を浴びて乗ると清々しい気持ちで1日を始められるから、ほんとにメンタルにも良いと思います。
美しいと感じる
四季や文化が残っていく未来に
―100年後の未来に残したいもの
MADEMOISELLE YULIAさん:正直、100年後に今の状態に近い地球があるかはわかりませんが、日本の四季とか文化とか、自分が今美しいなと思っていることが、せめて文献としてだけでも残っているといいなと思います。
やっぱり時代が流れるにつれてほとんどのものは自然と淘汰されていくと思うので、無理やり何かを残すのもなんだか違うのかもしれないし。そういう中で純粋に、100年後に人が健全に生きていられる社会や環境があると良いですよね。逆に、医療が発達しすぎて100年後にまだ自分が生きてたらどうしよう(笑)。
Profile
MADEMOISELLE YULIA (マドモアゼル・ユリア)
10代からDJ兼シンガーとして活動を開始。DJのほか、着物のスタイリングや着物教室の主催、コラム執筆など、東京を拠点に世界各地で幅広く活躍中。
YouTubeチャンネル「ゆりあの部屋」は毎週配信。
YouTube:ゆりあの部屋
HP:yulia.tokyo
Instagram:@mademoiselle_yulia
STAFF
Photographer:Satomi Yamauchi
Edit:Saori Ohara