FRIENDS AGAIN
「街で自転車を見かけるたびに、なんだか気になる」あなたへ。遠のいていた自転車との距離が近くなるビギナーズガイドを前後編にわたってお届けします。
WHY BIKE NOW?
なぜ、今、じてんしゃ?
BIKES ARE CHILL
やさしい乗りもの
興味はあるものの、なかなか一歩が踏み出せない?「乗りたい」という気持ちにブレーキをかけてしまう?もしかすると、サイクリングに対するこのようなイメージや先入観が、いつの間にかハードルになっているのかもしれません。
たくさんの装備にコストがかかる
実は、気に入った自転車があれば、スタートするには十分。便利なギアは後から必要に応じて少しずつ揃えられます。ガソリン代がかからず、部品やメンテナンス費用も比較的抑えられるのもメリット。「遠くは車、近くは自転車」と乗り分けることもできます。
長距離や通勤には向かない
たしかに移動時間やルートの見直しは必要ですが、混雑や渋滞を避けられる分、意外と時短になることも。そのうえカロリー消費をしながら、途中で買い物などの用事を済ませられるのも自転車ならでは。無理のない範囲で、片道だけ自転車で帰りは電車やバス、といった“ハーフライド”も立派な選択です。
自転車に乗るのがちょっと怖い
初めての道、車道の走行など、不安に思うのは自然なこと。実際には、多くのサイクリストたちは事故なく安全に自転車を楽しんでいます。周囲に注意を払いながら自分の存在をしっかり伝えることが基本ですが、交通ルールを守り、安心して走れる道を選ぶことが安全につながります。
久しぶりのライドでも、すぐに体が思い出すので大丈夫。最初は短距離、かつ交通量の少ない道から始めましょう。お店での試乗やローカルの交通安全講習会などをチェックするのもクールなライドへの第一歩。
荷物や服装に気を遣う
気になる荷物は、ラックやバスケットを足したり、パニエバッグで容量を増やしたりと工夫次第でクリア。このような拡張性も自転車の利点です。服装はチェーンへの巻き込みを避けるため、裾が大きく広がるパンツやロングスカートには少し注意が必要ではあるものの、多種多様なデザインやカラーリングから選べる自転車は、それ自体がスタイルを引き立ててくれる存在になります。
汗をかく
無理をせずに気楽にサイクリングすれば、過度な運動を避けることができます。気温が高い日や長距離でなければ、汗も最小限。朝晩の涼しい時間に走るのも気持ちよくておすすめです。さらに電動アシスト付きのe-BIKEなら、汗の心配もぐっと減るはず。上り坂でも重い荷物でも運動量を抑えながら快適に走れます。
サイクリングを始める理由に、正解はなし。きっかけは何でもよくて、自分のペースでいい、そんな気軽さが自転車の魅力なのです。
誰かに、あるいは景色に会いに行く。それだけでも立派なきっかけ。
まずは気になるコースや目的地を一つ決めて、シンプルに、ひと漕ぎ。新たな日常が待っているかもしれません。
Text: Sara Um