BIKE TO BASICS
「久しぶり」も「これから」も。自転車ライフのためのビギナーズガイド後編。
PREP
乗る前に準備しよう
メンテナンス
きちんと整備された自転車は、安全なだけでなく走行も最適・快適になります。自転車のメンテナンス方法が分からなくても、大丈夫。セルフメンテナンスのステップを教えてくれる動画や記事を参照したり、必要に応じてプロによる調整や修理を依頼するのも悪くありません。
ゴールセッティング
漕ぎ出す前に、どのようなルートを走るかを考えてみましょう。サイクリングの目標を設定したり、自転車がある生活をイメージしてみるとより具体的になります。走りが不安な人は本格的にスタートする前に、まずは練習を兼ねて自宅周辺を走ったり、密かに人気を集める大人のための自転車レッスンもよい助けとなります。
PRACTICE
実際に乗ってみよう
自転車大国デンマークでは、人々にとって自転車は人生のパートナーともいえる存在。毎日の買い物や用事を済ませたり、友達の家まで漕いで行ったりと、体が慣れてきたら通勤での利用も現実的に。ラッシュアワーは交通量が多いことも踏まえて、時間のプレッシャーがない帰宅時や週末に実際のルートでシミュレーションしておくのも方法のひとつです。
RIDERS HOW TO’S & TIPS
ライダーのハウツー
ギアチェンジ
坂道や下り坂ではギア選びを工夫しましょう。適切に調整するだけで驚くほどラクに走れます。上り坂では重いギアは避け、軽めのギアで無理なく。ペダルを強く踏み込まずスムーズな回転を意識して。一方、下り坂ではハイギアに切り替えることでスピードに乗った走りが楽しめます。もちろん、ゆっくり下るのも立派な選択です。
交通ルール
自転車も「車両」のひとつ。基本的には車と同じ交通ルールを守る必要があります。信号と標識に従い、交通の流れに逆らわず走行しましょう。進路変更や右左折時には肩越しに後ろを確認し、意思表示を。ブレーキにはすぐ対応できるよう、手は常にブレーキレバーの近くにおきます。
安全のための備え
周囲の音を聞き取ることは、安全の基本。イヤホンの使用は避け、暗い時間帯や雨の日は明るめの服装がベターです。フロントとリアのライト、リフレクターで視認性をしっかり確保すれば、ちょっとした装備が安心して走るための余裕をつくってくれます。
駐輪とロック
駐輪する場所は、なるべく明るく人通りの多い場所を選びましょう。場所によっては駐輪が制限されている場合もあるので、表示にも注意を。盗難防止の基本は自転車をくくりつけて固定すること。フレームと両輪に、U字ロックや複数ロックの併用が理想的です。防犯登録も忘れずに。
快適さアップ
ライドの快適さは、簡単な工具やアクセサリーによる調整でぐんと変わります。たとえば、様々なサイズや形状があるサドルは自分に合ったものに替えるだけで、乗り心地がアップグレードします。通勤の場合は近辺にシャワー設備があるとさらに快適。