CULTURE

2025.06.06

WET CITY STREET

低い空、予報を気にしながら溜まっていくランドリーを横目に玄関へ。
晴れの日の方が少ないコペンハーゲンを通して眺める、うるおいのある景色。

WET CITY STREET

Content

Waterproof mind
濡れても心はさらり

Calmness by the window
静かな窓辺

Rain makes it rich
深まる趣

One umbrella away
傘ひとつ分の距離

Waterproof mind
濡れても心はさらり

Image by Zoe Ansari

雨の日でも自転車を手放さないデンマーク人。

あれやこれやと思い煩わず、濡れることを前提に出かける人々の心は晴れやか。
不便さは当たり前だから、憂うよりもカラッとした心で。ワードローブから雨の日のお気に入りを引っぱり出そう。

Calmness by the window
静かな窓辺

Image by Ana Markovych

いつでも、どこでもヒュッゲ。日中の暗さすらも居心地の良さを高めるスパイスにしてしまう。

自然と落ち着いた気持ちになる雨の日は、みんながスロー。デバイスから離れてその瞬間に集中してみると、窓越しの景色も少しだけ特別に見える不思議。

Rain makes it rich
深まる趣

Image by Damiano Baschiera

建物や景色の奥行きを感じられるのはグレーな引き立て役のおかげ。

曇り空はコペンハーゲンの日常。それでも退屈しないのは、街も自然も濡れることで色濃く、深みを増すから。周囲を包み込んでしまう雨音と一緒に、見慣れた場所がしっとりと染まる風情を味わおう。

One umbrella away
傘ひとつ分の距離

Image by Ruben Mavarez

雨は、人と人を少し近づける。

小さな瞬間も大切にするデンマーク人にとって、雨の日は誰かと近づくきっかけが生まれる日。雨宿りのカフェも、同じ傘に入ることも、自然と距離が縮まる演出。
同じ屋根の下にいるだけで生まれる連帯感に、心なごむ日もあるはず。

 

Image by Shutterstock

 

デンマーク人が楽しむ、ヒュッゲな雨の日の過ごし方

 

 

Text: Sara Um

Content

Waterproof mind
濡れても心はさらり

Calmness by the window
静かな窓辺

Rain makes it rich
深まる趣

One umbrella away
傘ひとつ分の距離

Archive