No perfect Christmas, Danish way
頑張りすぎない年末。デンマーク流クリスマスのヒント。
Peak hygge
最もヒュッゲな時間
仕事納めに忘年会、帰省の準備や大掃除、見返すTO DOリスト、埋まっていくカレンダー。気がつけば一年を振り返る間もなく新年に突入。そんな感覚をおぼえたことがある人は少なくないはず。
デンマーク人にとってのクリスマスは最も盛大なお祝いでありながら、最も私的な時間。そしてヒュッゲが特に大切にされるときです。今年は自分にとっての心地よさを求めて、クリスマスの過ごし方を決めてみましょう。

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No perfect Christmas exists
”完璧なクリスマス”から脱しよう
自宅や身近な場所で、静かに過ごす時間が長いデンマークのクリスマス。ポイントは「何か特別なことをする日」ではないということ。イベントを詰め込むことも、完璧な準備を目指すこともありません。忙しさが続く時期に、一年の終わりを味わうための節目のような日として存在しています。
パーフェクトなプランを練るよりも、キャンドルを灯してリラックスしたり、今年を振り返って5分だけジャーナリングしてみたり。そうした心温まる時間が、次の年をフレッシュに迎える助けとなるかもしれません。

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Quiet speaks
静けさのパワーを感じよう
デンマークのクリスマスは、とても静かでパーソナルな日です。大規模なイベントより、家族や親しい人とテーブルを囲み、時間を共にすることが中心となっています。さらに言えば個々の過ごし方に決まったルールはなく、一人で心地よく過ごす祝日も尊重されています。
特別な言葉や演出が思いつかなくても、時間を共有し、満喫することで心を交わすことができるクリスマス。会えないときには短いメッセージを一通送ったり、電話で感謝の気持ちを伝えるだけでも十分。活発なグループチャットやソーシャルメディアはオフにして、あえて集まらない選択も一つです。

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Less but better
量より質を高めよう
「シンプル」「家庭的」をキーワードに、日常を壊さず少しだけ整えるのがデンマーク流のクリスマス。装飾は控えめ、料理は毎年変わらない家庭料理だけれど、それでも特別さを感じるのは、わずかに変える日常の扱い方にあります。
予定を増やさず、いつもより少し早く帰る日をつくること。マルチタスクせず一つ一つをゆっくり楽しむこと。いつもの部屋、いつもの食卓にワンポイント彩りを足すこと。これまで積み重ねてきた毎日に”少しの特別”を添えれば、クリスマスは見違えるほど輝きます。
乗り切る年末から、楽しむ年末へ。忙しい時だからこそ、いつもと少しだけ違ったクリスマスを選んでみましょう。

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Text: Sara Um