Inside MATE. Danish Design
シンプル、美しい、機能的。
MATE.はデンマークのデザイン哲学を感じられる身近なプロダクトの一つです。
The glow of Danish design
デンマークデザインの輝き
洗練されたデザイン性が世界的に知られるデンマークプロダクト。20世紀半ばに生まれたデンマークデザインの多くは世界中のデザイン愛好家たちの憧れとなり、現代では芸術作品としても評価されています。
デンマークで誕生したMATE.BIKEも2021年に世界三大デザイン賞の一つ、「Red Dot Design Award」にノミネートされたMATE XとMATE Cityを皮切りに、2025年にリリースされた日本仕様のMATE GO+ではグッドデザイン賞を受賞。優れたプロダクトデザインとして国内外で評価を得てきました。
機能と美しさの両立、複雑さを削ぎ落としたシンプリシティ、長く使うことを前提とした構造。デンマークが大切にしてきたデザイン哲学とその姿勢は、MATE.のすべての自転車に息づいています。
Design for human
人間中心のデザイン
「デンマークモダンデザインの父」と称されるコーア・クリントの偉大な功績の一つは、人間工学をデザインに落とし込んだこと。生活者の快適性・身体性・使いやすさを優先する考え方は今もデンマークデザインの基礎です。
MATE.のエルゴノミクスグリップは手のひらを広く支え、長時間握ってもストレスの少ないフォルム。手に自然とフィットしながら手首の角度を適正に保ち、操作性と安定感を生み出しています。
乗る人の体格や走行環境、目的によって求められるサイズ感や乗り心地は異なるため、ハンドルバーとサドル部分はさらに高さ、角度を調整できる設計。人を中心としたデザインは、最良の快適さを約束します。
Simple and honest
シンプルそして実直
跨ぎやすく、流行に左右されないMATE.のシンプルなフレーム。必要以上を求めないミニマリズムも、デンマークデザインを象徴する中心的な要素です。
無駄を排し、目的に忠実で素直なデザインは使い手にも心地よく、極限までシンプル、手に取ったときに初めて良さが分かるような造形。機能を過不足なく支える「意味のある形」こそ、デンマークデザインの根幹と言えます。
年齢や体力を問わず、誰に向けてもオープンでストレートフォワードなデザインは、国営のデザイン機関が基本理念として掲げるまでに、意匠の美を超えた“姿勢の美”として優れたデザインの指標となっています。
Design that works
機能と美しさの両立
洗練されたプロダクトデザインとは美的センスだけによるものでなく、実用性に裏打ちされた機能があってこそ。デザインについて語られるとき、デンマークでは常に「機能と美しさは対立しない」という前提があります。
デンマークデザインの卓越性を証明してきた数々の名作家具にも見られるように、実用と美意識は互いを引き立てあう関係として、確かに作用してきました。
機能が形をつくり、形が美しさを支える。こうした”機能する美”は、バッテリーを内蔵し凹凸を減らしたストレートラインや、ルックスを損なうことなく本体からペダルまで折りたためるMATE.のシグネチャーデザインにも通ずるものです。
Living with nature
自然との調和
自然との調和は北欧の生活に深く根付くコンセプトです。動物や植物などをモチーフにした北欧テキスタイルにも見られるように、自然はデンマークデザインにおける最大のインスピレーション。MATE.を彩る豊かなカラーの多くは自然の風景から着想を得ています。
環境負荷の低さや長く使えるための配慮もまた、自然を愛するデンマークにおいては大切な価値観とされています。MATE.では、疲れず飽きずに長く乗れるデザイン設計、環境にやさしい塗料、レザーのように使うほどに魅力が増すパーツを取り入れること。そして部品単位の交換が可能なモジュラー設計により、修理のしやすさと廃棄量の低減、少ない資源利用での対応を実現しています。
人と生活の視点を中心に据えたデザインは、普遍的で本質的な価値をまとい、長く親しまれるプロダクトとして完成します。MATE.の自転車は、世界により良い日常をつくるための選択肢をひとつ増やしました。そしてこれからも、その姿勢は変わることがありません。
Text: Sara Um