Denmark, A Cultural Powerhouse #3
世界幸福度ランキング上位をキープし続けるデンマーク。この国に住む人々の生き方と交差する、3つのマインド。
The happiest country
最も幸せな国
世界各国の幸福度をランキング化した World Happiness Report(ワールド・ハピネス・リポート)によると、デンマークは10年以上もの間ベスト3の座をキープしています。
幸福のとらえ方は主観的で社会や文化によっても多様なため数値化に限界はあれど、ウェルビーイングというワードが注目を集めている今、世界で最も幸せな国と呼ばれ続ける彼らの秘訣は気になるところ。
1. Welfare
幸せと豊かさ
福祉国家として世界的に認知されているデンマーク。特に医療・教育費が無料であるなどの圧倒的な社会保障制度が有名ですが、制度はあくまで福祉の一部、手段のひとつ。
福祉という言葉は元々、”幸せ”や”豊かさ”という広い意味を持っています。デンマークには「環境先進国」「デザインの国」「デジタル化先進国」「オーガニック大国」など、他にもさまざまな呼び名があり、これらもすべて住む人々の幸せと豊かさのため、「人を大切にする」という目的のもとに成り立ちました。
所得の高さと幸福度は必ずしも比例しないことからも分かるように、幸せの本質を見失わないことが、本当の満足と豊かさに近づく道かもしれません。
2. Jante Law
ジャンテ・ロウ
北欧の人々がベースに持っている「ジャンテ・ロウ」(ヤンテの掟)は、昔の物語に登場する架空の10ケ条ですが、デンマーク人のほとんどが1つくらいは覚えていて、それもどこで覚えたのか分からないほど広く浸透している価値観です。
「自分を特別であると思うな」「皆を笑うな」「皆よりも多くを知っていると思うな」など、一見厳しく感じるような内容ですが、つまり「それぞれに違った良さがあるので、人と比較したり、誰かに期待するのはナンセンス」ということ。
このように良い意味で他人への関心がないゴーイング・マイ・ウェイなスピリットは自転車大国への転換期にも発揮。
彼らにとっての幸せとは、他人との比較や競争によって揺らいでしまうような一時的な感情のことではなく、等身大の自分を評価し大切にできている状態、そのような生き方のことなのです。
3. HYGGE
ヒュッゲ
ヒュッゲとは、居心地がいい空間や楽しい時間のことをさすデンマーク語の言葉。親しい人との時間や、無駄な見栄を張らなくてもいい空間、美しい自然を感じたり、物を大切に扱うことなども「ヒュッゲ」であり、デンマーク人は身近で些細なことにも幸せを見出します。
このように「何がないのか」ではなく、すでに持っているものに目を向けると、思っていた以上に多くを持っていることに気がつくはず。一つひとつの小さなことに感謝し、自分は幸せであると言えるこのようなメンタリティが、彼らの幸せの秘訣だと教えてくれます。
Our Mission
MATE.BIKEのミッション
乗る人の生きる世界観や価値観を広げ、あらゆる面でより良い未来を作りたいという想いから始まったMATE.BIKEは、日々の体験をエネルギーに満ちた特別なものに変えてくれる存在であり、人生のあらゆる場面に革新をもたらしてくれる存在でいたいと考えます。現在も100%再生可能エネルギーの使用、循環型社会の実現など、人と地球の両方にとってより良い選択ができる社会を目指し、e-BIKEというカテゴリーの垣根を超えた進化を続けています。
Text: Sara Um