Denmark, A Cultural Powerhouse #2
その高い国際競争力に世界が注目するデンマーク。北欧の小さな国が実現させつつある、環境問題へのビッグな挑戦から学ぶ。
The Green superpower
環境先進国
SDGs達成度ランキング上位国であるデンマークは、様々な取り組みの中でもとりわけ環境問題とエネルギー問題に熱心。環境先進国と呼ばれ「成功例」として国々が参考にするグリーンなシステムとカルチャーは、私たちの背中を押す励ましとなるはず。
Challenges are Opportunities
ピンチはチャンス
実は風力発電のパイオニアであるデンマーク、現在の電力の半分は風力によるもの。石油に頼るしかなかった時代から、オイルショックによるエネルギー供給への関心、チェルノブイリの原発事故といった歴史的な出来事を経て、自給自足の可能性を秘めた風力発電の普及が進んでいます。
直面する困難を方向転換のチャンスにとらえたことが、国民へのエネルギー保障だけでなく、電力を“収穫する”農家の収入の安定、地域を潤す転機になりました。
Dreams into Reality
理想を現実に
デンマーク政府は2030年までに再生可能エネルギーの割合を100%に、さらに2050年までには、CO2を多く排出する化石燃料の使用ゼロを目指すといった積極的な目標を掲げています。この指標を理想のまま終わらせないのは、市民たちの自発的でポジティブなマインドと連帯感。そしてその意志を尊重する国政の存在があってこそ。
私たちも一人一人の声の力と価値について見直す時かもしれません。
Small steps Big impact
大きなインパクトは小さなことから
人口の50％が通勤通学に自転車を使い、多くの人がそれを「環境保護のため」と答えるデンマーク人にとって、環境に配慮することはライフスタイルそのもの。コペンハーゲンのとあるホテルでは、旅の終わりとともに手放される（はずだった！）衣類を寄付できるドネーションバッグが用意されていたり、スーパーマーケットには、空き瓶や缶、ペットボトルをリサイクルするとお金が還元される専用マシンがあります。
ささいなモチベーションをアクションに変える仕組みづくりが上手なデンマーク。彼らが教えてくれるのは、どんなに大きな波紋も小さな石から広がっている、ということなのです。
Our Mission
MATE.BIKEのミッション
MATE.BIKEは、二酸化炭素を排出しない環境に配慮したモビリティとして、自転車および環境先進国のデンマークで誕生しました。この次世代の移動手段を取り入れることで環境問題と向き合う機会を創出し、ライフスタイルにエコフレンドリーな概念が根付くことをミッションに、2021年春、日本上陸いたしました。
e-BIKEをただの移動手段ではなく、誰もが心地よい未来を過ごせるトリガーとすべく、まずはe-BIKEが走りやすい社会環境を実現するため、e-BIKE専用ソーラーパワーポイントを設計し、 2030年までに全国主要拠点での設置を目指してまいります。
Text：Sara Um