Denmark, A Cultural Powerhouse #1
MATE.BIKEが誕生したデンマークは、人口580万人ほどの小国ながらビジネスやスポーツ、デザイン、国際活動など、多くの分野で際立ったクオリティの高さと影響力をみせる、バイタリティ溢れる国。この世界的「パワーハウス」の根底にある価値観と文化を知る。
The Bicycle Powerhouse
自転車大国
自転車大国として名を連ねる北欧諸国の中で、交通マナーの良さや、人と街に優しいサイクリング環境などの持続性、先進性においてもトップクラスのサイクリングカルチャーを持つデンマーク。その所以に見え隠れする、Honor(敬い)の文化に着目します。
Honor to self
セルフリスペクト
かつてはマイカーブームの時代に自動車を奨励していたこともあるデンマークが自転車国家に転身したのは、増え続ける道路と駐車場建設計画への疑問から。平坦な国土とコンパクトな都市には自転車が最も効率がよく、最適な移動手段として人々の生活にマッチしました。
メインストリームに乗ることや他国を追いかけることから解放され、自らの持ち味と固有のスタイルを誉めたたえて生かす価値観、ゴーイング・マイ・ウェイな姿勢が、自然体でぶれない彼らのモチベーションです。
No exceptions
例外なき尊重
自転車保有率世界第3位を誇るデンマークは、政府による様々な取り組みが行われ、自転車に乗る人に寄り添った街のあり方を実現しています。道路わきに広くとられた自転車レーンと信号機に、専用の高速道路。さらには電車内に設けられた自転車置き場や、信号待ちでバランスを取るための手すりまで。
政府を始め、前例や枠に囚われず「あるといい」が当然のように実行されていく社会環境こそ、デンマーク人のクリエイティビティが活きる土壌となっています。
Honor to each
敬いあう意識
世界の自転車都市の中でも、デンマークの首都コペンハーゲンは交通ルールが遵守されている稀な街で、交通教育もユニーク。「遊びながら学ぶ」交通安全のクラスでは、子どもたちが運転スキルだけでなく危機回避能力、協調性などを身につけ、他者を思いやる社会性を育んでいます。サイクリストの数は日本より多いにもかかわらず、事故の発生率は日本を下回ることも、モビリティやルールに対するリスペクトの高さの表れ。
敬いあう空気がもたらす安心感は、あらゆる活動の質を高めるヒントかもしれません。
THE HISTORY OF THE BRAND
ブランドヒストリー
MATE.BIKEは、自転車先進国、デンマーク・コペンハーゲンで2016年に誕生。乗る人の生きる世界観や価値観を広げ、あらゆる面でより良い未来を作りたいという想いから始まりました。現在もMATE.BIKEは、100%再生可能エネルギーの使用、循環型社会の実現など、人と地球の両方にとってより良い選択ができる社会を目指し、熱意を持った仲間や、課題の克服に取り組む有能なスペシャリストたちと共に、e-BIKEというカテゴリーの垣根を超えた進化を続けています。
Text:Sara Um